2022年4月16日
日記文通で童心に帰る
文通の楽しみ方には、限りがありません。今回は、交換日記のような楽しみ方のできる「日記文通」について考えてみました。
日記文通とは?
今回は、文通のお手紙に日記を書いて送る「日記文通」について考えてみます。 とはいえ、そもそも文通のお手紙にはたわいもない日常を綴ることが多いと思いますので、日記文通はそれほど変わった文通ではありません。
コツとしては、一通のお手紙にはある一日の出来事だけを書くようにしたり、それが何月何日にあった出来事なのかわかるように日付を書くように意識してみたりすると、少し日記っぽさのあるお手紙になります。
日記文通の楽しさ
それでは、日記文通の楽しさについて考えます。
1.子どものころの懐かしさがある
日記文通を意識すると、文通が交換日記にかなり似てきます。 交換日記のように一冊の日記帳をふたりで作り上げていく楽しさは味わえませんが、交換日記とは違って手元にお相手からのお手紙が残りますので、交換日記以上に贅沢な楽しみと考えることもできます。
子どものころに交換日記を楽しんだことのある方はもちろん、交換日記未経験の方であっても、人に向けて日記を書いたり人の日記を送ってもらったりすると、不思議と童心に帰ることができます。 文通特有の懐かしいあたたかさに交換日記のノスタルジックな感じが加わって、なんともいえない気持ちが楽しめます。
2.話題に困りにくい
日記文通でお手紙を書くときは、ある一日の出来事をお手紙に書くと最初に決めてから書き始めますので、通常の文通と比べて話題に悩むことが少なくなります。 したがって、「文通を始めてみたいけれど最初の一通がなかなか書き上げられない」という方や、「長く文通を続けているお相手へのお手紙に書ける話題がなくなってきた」という方にも、オススメの書き方といえます。
ちなみに、初めてのお相手に日記風のお手紙を書くときは、お手紙の冒頭でいきなり日記を始めるよりも、冒頭では簡単な自己紹介などを書いてそのあとで日記風に書いていくほうが、お手紙をもらったお相手がお返事を書きやすくなりますよ。
3.リアルな日常が感じられる
お相手から日記文通のお手紙をもらうと、通常の文通以上にお相手の日常が身近に感じられます。 なぜなら、一日の出来事が書かれたお手紙のなかには、些細な日常の出来事やそのときのお相手の感情まで、具体的に書かれていることが多いからです。
前述のとおり話題に困りにくいという特徴もありますので、気の合うお相手とゆるやかに心の動きを共有し合いたい方にも、日記文通はオススメです。
日記文通の注意点
日記文通を楽しむために注意したいことについても考えてみます。
1.共感もあるほうがいいかも
日記を意識しすぎるとついつい自分のことだけを書いてしまうことがありますが、文通は双方向のやりとりですので、お相手への反応や共感も忘れないようにしたいところです。 このあたりは交換日記と同じですね。
書く内容のベースは日記にしつつ、ところどころにお相手への語りかけを入れたり、お相手からもらったお手紙への反応を混ぜたりすると、お互いに楽しくやりとりすることができます。
2.特別な出来事を探しすぎない
話題に困りにくいのが日記文通のよさではあるのですが、真面目な人の場合、「特別な出来事のある日がないから、なかなかお手紙が書けない」というふうになってしまうことがあります。
些細な出来事も含めてお互いのリアルな日常を交換できるのが、日記文通の楽しさです。 なので、特になにもなかったと思える日のことでも文章にしてみると、それがお相手にとっては意外と楽しいお手紙になっていたりします。
これは日記文通に限ったことではありませんが、ぜひ気楽に文通を楽しんでみてくださいね。