2023年3月11日

便箋やインクの色はどうする?

手紙と色の関係はおもしろいものです。色選びは文具好きにとって、腕の見せ所でもありますよね。

色の明るさや濃さが与える印象

文通では、どんな色のレターセット(便箋や封筒)に、どの色のインク(万年筆やガラスペンの場合)あるいはペンを使って手紙を書こうかと、誰しも楽しく頭を悩ませることになりますよね。

白い便箋に黒色のインクで書くと、落ち着いたクールな印象になります。 色付きの便箋にカラフルなインクで書くと、にぎやかで少し子供っぽい印象になります。

同じ色でも、明るさや濃さによって印象が変わります。 例えば、青は深みのある濃い青だと知的で落ち着いた印象を読み手に与える一方で、明るい水色だと明るく爽やかな印象を与えます。

手紙の読みやすさは大丈夫?

読み手のことを考えると、手紙の読みやすさには気をつけたいところです。 例えば、赤やピンクで書いた文字は目立ちますが、読む人を疲れさせてしまう場合があります。 また、白い紙に薄い色や金色で文字を書いたり、逆に黒っぽい濃い色の紙に黒系のインクで書いてしまうと、文字自体が読みにくくなってしまいます。

手紙を受け取るお相手に配慮するのは、色選びに限らずいつでも大切なことですね。

統一感を意識してみる

たくさんの色やばらばらな系統の色を使うと散らかった印象の手紙になってしまいがちですが、紙とインクの色の系統を合わせて、使う色の数を絞ることで、ニュアンスを表現しながらも統一感のある手紙が出来上がります。

その選んだ系統の色が、あなたの文章の印象ともうまく調和していたなら、かなり完成度の高い手紙になりますよ。

色選びもコミュニケーションになる

手紙に使う色は、手紙にあなた自身を表現するものであり、手紙のお相手にあなたのことを伝えるものでもあります。

文通はお相手とのコミュニケーションですので、お相手にもあなた自身にも丁寧に思いを馳せながら、文通の色選びをぜひ楽しんでみてください。