2021年6月5日
文通とは?
今回は、文通という言葉の定義・意味や、手紙や文通の歴史について、簡単にまとめてみました。
「文通」という言葉の意味
「文通」は、もともとは「文書による通信のこと」であり、つまり「手紙をやりとりすること」を意味しています。
一般に「文通」という言葉は「手紙での交流自体を楽しむために手紙をやりとりすること」といった意図で使われることが多く、友人・知人との文通もあれば、知らない相手と楽しむ文通もあります。
手紙の歴史・文通の歴史
手紙は、いまから4,000年以上前の紀元前2000年ころにはすでに存在していたとされています。 古代には現在のような紙がなかったので、粘土板やパピルスなどに文字が書かれていました。 この頃からつい最近に至るまで、遠く離れた人とやりとりする方法としては手紙が主流でした。
日本でも、平安時代には貴族が和歌を書いて送り合ったり、江戸時代には飛脚に手紙を運んでもらったりしていました。 なお、日本で「手紙」という言葉が現在のような意味で使われ始めたのは、江戸時代のことだったようです。それまでは「手紙」ではなく「文(ふみ)」などの言葉が用いられていました。
1871年(明治4年)、日本にも郵便制度が導入されてからは、多くの人が比較的気軽に手紙を送れるようになりました。 電話や電報も普及していましたが、特に昭和は人々のあいだで手紙が活発にやりとりされた時代でした。
手紙のやりとりが盛んだったころは、多くの雑誌に文通相手募集の欄があり、そこに住所・氏名を掲載することで、たくさんの文通が始まっていました。 いまでは想像しにくいことですが、当時は、雑誌などに住所や氏名といった個人情報を載せる行為が違和感なく受け入れられていました。
平成以降は、まずは一般家庭にファクシミリ(FAX)が普及し、インターネットの普及以降は電子メールが広く使われるようになりました。 多くの人がスマートフォンを利用するようになってからは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)によるやりとりが急増しました。 効率的なやりとりの方法が普及したことで、手紙でやりとりする機会は貴重なものになりました。
また、2003年(平成15年)に個人情報保護法が成立するなど、プライバシーを大切に扱うことも意識されるようになりました。 これに伴い、雑誌の文通相手募集欄は次第になくなっていきました。多くの人に個人情報をさらすことは、プライバシーの危険につながるためです。
昭和の時代に多くの人が親しんでいた文通は、インターネットやSNSに姿を変えて人々をつないでいると考えることもできます。
最新の文通とは
そして意外なことに、いま、文通が再注目されはじめています。
いま文通に注目しているのは、かつての文通に懐かしさを感じる人だけではありません。 むしろ、効率よりもあえて手間を楽しみたい人や、SNSでのやりとりに疲れた人たちが、レトロな文通の新しい楽しさに気づきはじめています。
SNSはたしかに効率的ですが、あまりに効率的すぎて心が休まらなかったり、不特定多数の人に向けられた強い言葉に心が傷ついたりすることがあります。 一方、文通はやりとりに時間がかかる分だけ丁寧なコミュニケーションになりますし、便箋の選び方や文字の書き方からも相手の気持ちを感じることができます。
しかし、文通を始めるために、文通の相手にあなたの住所や本名を伝えてしまうことには、プライバシー上の不安があります。 プライバシーを守りながら、安心して文通を楽しむことはできないのでしょうか?
ここで、手紙と文通を楽しむ「レタレタ」を紹介させてください。 レタレタを使えば、住所や氏名を相手に明かすことなく安心して文通を始めることができます。
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